Waseda Weekly

A little introduction of my research and everyday life in Waseda University’s newspaper “Waseda Weekly”.

文字の世界を楽しむ

シャルコ・アンナ

社会科学研究科 博士後期課程1年

私は漢字文化圏研究という研究室に所属しています。日本語の文字・表記を、ローマ字や私の母国のロシアで用いられているキリル文字と比較しながら、現代社会における文字の使われた方の特徴について研究しています。

これまで、漢字の1字にはそれぞれ意味があるから表意文字、ローマ字の1文字は特定の音を表すから表音文字だと一般的に考えられてきました。しかし、実際の使用においてはどうでしょうか。例えば、ローマ字の「X」は「X’mas」という表記では「Christ(キリスト)」という語を代行していますが、アメリカでよく見られる「X-ing」(交差点)という表記では「Cross」と読まれます。このように、Xという1字でも、文脈によって読み方がさまざまで、語を表す場合もあります。日本の漢字に似たような用法ですね。一方、日本では、「露西亜」「珈琲」などのように漢字の意味を捨て、音のみを利用する極めて表音的な表記法が見られます。

私の研究では、前述のような例を集めて、文字の実態を把握することを目指しています。文献調査をはじめ、お店の看板やネットにおける文字の使用例も視野に入れて「生きた」文字の研究を続けていきたいです。